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vesicurosa

​※学名

Aldrovanda 

ムジナモ

モウセンゴケ科ムジナモ属
​一属一種の根がない浮遊性の水生食虫植物

IMG_0642.JPG

​ミジンコが
ムジナモに捕まった様子

ムジナモの葉が閉じる瞬間
 

​巻き貝のような葉で挟み込むように捕まえ、
その姿は別種のハエトリソウに似ている所もある

(爪楊枝を使用)
​葉を閉じるスピードは0.05秒ほど

ムジナモ イラスト2.png

ムジナモは食虫植物の仲間。
ミジンコやボウフラなどを捕らえ、消化・吸収し自らの栄養にしている。
ムジナモも植物なので光合成をする。それに併せて食虫植物の特性を持つことで、栄養分の少ない痩せ地でも生育できるように進化した。

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​ムジナモと牧野富太郎博士

​明治23年5月11日

当時、牧野富太郎博士は28歳。彼は東京帝国大学(現在の東京大学)の理学部植物学教室を行き来しながら、日本各地で様々な植物の採集・研究を続けていた。

ヤナギの実の採取に、南葛飾郡小岩村伊与田(現在の小岩菖蒲園付近)へ向かった牧野富太郎博士。

​ヤナギの木で覆われた一つの池…

そこには奇妙な形で根もなく水面に漂う植物の姿が彼の目に留まった。

​早速その植物をすくい、植物学教室へ持ち帰った。

​当時教授だった矢田部良吉によってその植物の学名が示された。

Aldrovanda vesicurosa L.

​アルドロバンダ・ベシキュロサ

この植物は、イシモチソウ科(モウセンゴケ科)属し世界的に、見られる例が少なく日本で初めて見つかったことが判明した。

発見した牧野富太郎博士は、この植物を、和名として

​貉藻

​ムジナモ

と名付けた。
 

由来は、この植物が
 

タヌキやアナグマなどの動物を指す
「貉」のふさふさとした尻尾に似ているからだそうだ。

​その後、牧野富太郎博士はごく稀にみられるムジナモの

「花」の観察に成功し、スケッチした。

牧野富太郎博士が描いた詳細な解剖図は、

世界的な植物分類書に欧州の植物学者によって
彼の名とともに転載された。

​しかし...

そして、牧野富太郎博士のムジナモ発見を機に、

京都府の巨椋池や群馬県など日本各地で次々と
ムジナモが生息していることがわかった。

​2012-2023 江戸川区ムジナモ保存会

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