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人狼の為の子守唄
ムジナモの発見


vesicurosa
※学名
Aldrovanda
ムジナモ
モウセンゴケ科ムジナモ属
一属一種の根がない浮遊性の水生食虫植物


ミジンコが
ムジナモに捕まった様子
ムジナモの葉が閉じる瞬間
巻き貝のような葉で挟み込むように捕まえ、
その姿は別種のハエトリソウに似ている所もある
(爪楊枝を使用)
葉を閉じるスピードは0.05秒ほど


ム ジナモは食虫植物の仲間。
ミジンコやボウフラなどを捕らえ、消化・吸収し自らの栄養にしている。
ムジナモも植物なので光合成をする。それに併せて食虫植物の特性を持つことで、栄養分の少ない痩せ地でも生育できるように進化した。




ムジナモと牧野富太郎博士
明治23年5月11日
当時、牧野富太郎博士は28歳。彼は東京帝国大学(現在の東京大学)の理学部植物学教室を行き来しながら、日本各地で様々な植物の採集・研究を続けていた。
ヤナギの実の採取に、南葛飾郡小岩村伊与田(現在の小岩菖蒲園付近)へ向かった牧野富太郎博士。
ヤナギの木で覆われた一つの池…
そこには奇妙な形で根もなく水面に漂う植物の姿 が彼の目に留まった。
早速その植物をすくい、植物学教室へ持ち帰った。
当時教授だった矢田部良吉によってその植物の学名が示された。
Aldrovanda vesicurosa L.
アルドロバンダ・ベシキュロサ
この植物は、イシモチソウ科(モウセンゴケ科)に属し世界的に、見られる例が少なく日本で初めて見つかったことが判明した。
発見した牧野富太郎博士は、この植物を、和名として
貉藻
ムジナモ
と名付けた。
由来は、この植物が
タヌキやアナグマなどの動物を指す
「貉」のふさふさとした尻尾に似ているからだそうだ。
その後、牧野富太郎博士はごく稀にみられるムジナモの
「花」の観察に成功し、スケッチした。
牧野富太郎博士が描いた詳細な解剖図は、
世界的な植物分類書に欧州の植物学者によって
彼の名とともに転載された。
しかし...
そして、牧野富太郎博士のムジナモ発見を機に、
京都府の巨椋池や群馬県など日本各地で次々と
ムジナモが生息していることがわかった。
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